ドリームキャスト互換アーケード基盤「NAOMI」で2021年10月にリリースされない横スクロール型シューティングゲーム「ムーンショット」。今回はこのマイナーなゲームのストーリーを紹介し、そのワンポイント攻略についても行っていきます。
ストーリー
「安心安全帝国」 ― 生きる苦しみと不安、虚無を根絶し、安心と安全だけが満ち、全員が活躍できる社会を約束するカルト国家。もともとは極東の小国だったが、自我をもつ国家制御AI「ムーンショット」が2050年に完成するとすぐに、各地へ宣戦布告。あっという間に制圧し、世界中へ勢力を伸ばした。
内部では時間の止まった理想の社会≪ユートピア≫が実現されていると喧伝されているが、実態は不明。
かろうじて残る国境線付近では今でも大小さまざまな「テロリスト集団」との戦闘が続いている。
そのうちの1つに、「一切皆苦」があった。AIの力を”活用”しても活躍できないとされ「お祈り」された人間、ネガティブであるとされた思考の持ち主、不安や虚無の存在を肯定しようとする元哲学者・思想家などが集まった混沌とした集団だ。
人工知能に対抗しうる最終兵器「天然無能」を開発することに成功した「一切皆苦」は、崩壊しつつある集団の最後の力を振り絞り、「安心安全帝国」への、最後の国家解体作戦を開始する。
「一切快苦」の保有する最後の戦闘機、「無明」に、帰還のための燃料の代わりに「天然無能」を積みこむ。最後の挨拶を済ませたパイロットは、明るいLEDライトのきらめく「安心安全帝国」へ退路を捨て飛び立っていく。
敵は≪幸福≫。
生きとし生けるものに生きる苦しみを取り戻すための「正義」の戦いが、いま始まる。
ワンポイント攻略
8方向レバー、3ボタン。全5面+真の最終ステージ1面。一周エンド。
パターン要素の強いステージと、ランダム要素の強いステージが極端に分かれています。パターン要素の強いステージで自分なりの攻略パターンを早めに構築し、ランダム要素のために気力を温存しておくのが、基本的な攻略戦略となるでしょう。
真エンド条件は「5面終了時点までノーミス」と、かなり厳しめの設定です。真エンドを見たい場合、敵をなるべくすべて撃破して、いわゆる「スペシャルアタック」のゲージをこまめに貯め、少しでも厳しいと感じたら、すぐにスペシャルアタックを発動し、付随する無敵の効果で切り抜けましょう。
次からは、各ステージの簡単な紹介と攻略になります。
Stage 01 「テンシ」
これが、テンシ?人喰いの、間違いじゃないのか。
回収されたフライトレコーダーから
最初のステージ、「テンシ」。このステージでは「安心安全帝国」の国民である「テンシ」が無数に襲い掛かってくる。最初のステージであることや、全員とも優しそうな笑顔を浮かべていることに油断していると、すぐに「テンシ」たちの放つ高密度弾幕に制圧されてしまう。主人公の言葉どおり、「全員を殺す」という強い気概で挑んでいこう。
Stage 02 「ナカマ」
こちら無明、…
回収されたフライトレコーダーから
敵も無明だ…。
次のステージは「ナカマ」。前回プレイしたプレイヤーが鹵獲され、「テンシ」として”生まれ変わった”という設定で襲い掛かってくる。「ナカマ」であった「テンシ」の攻撃パターンは前回のプレイヤーの動きから学習・模倣されたものになるため、ゲームセンターで待っている間も前のプレイヤーのプレイは肩越しによく観察しておこう。
Stage 03 「コウノトリ」
誰でも作れるということは、
回収されたフライトレコーダーから
誰にも作れなかったということなのだな。
第三ステージ、「コウノトリ」。国家制御AI「ムーンショット」が、「望めば誰でも安心して子供を産み育てられる社会」という人間の願いにこたえるために作った、「テンシ」の製造工場だ。「テンシ」は完成するとすぐに高速弾を放ってくるので、完成する前にテンポよく破壊していこう。登場する順番は死んで覚えるしかない。
Stage 04 「デンシン」
一人と戦っているのか、
全員と戦っているのか、わからない。
回収されたフライトレコーダーから
第四ステージ、「デンシン」。ここの「テンシ」は全員テレパシーを使って以心伝心している。一度倒した方法は次の「テンシ」には効かない。全ての「テンシ」を破壊できるよう、倒し方のバリエーションを事前に準備しておこう。
Stage 05 「ムーンショット」
頼む、持ちこたえてくれ。
回収されたフライトレコーダーから
最終ステージ、「ムーンショット」。名前通り、「安心安全帝国」の中枢にある国家制御用AI「ムーンショット」を破壊するのがミッションだ。気象をもコントロールする人工知能が、津波、地震、土砂崩れ、台風、ハリケーンなど自然災害すら用いてステージの地形を変形させていく。弾避けに使っているオブジェクトはすぐに破壊されてしまうから注意しよう。
Stage -1 「シアワセ」
脳が痛い。胸が痛い。視界もはっきりしない。意識が朦朧とする。
俺は、一体今まで何と戦ってきたのだ。だが、まだ生きているというのだけは分かる。
回収されたフライトレコーダーから
まだ戦わねばならない事もはっきりしている。
そして条件を満たしたときにあらわれる真・最終ステージ、「シアワセ」。
「人工知能」である「ムーンショット」に対抗する「天然無能」。その正体は「生老病死」であった。 この「生老病死」 を起動し、ブートが完了するまで、守り抜くのがミッションだ。残機がいくらあったとしても、死んだ瞬間に守りがほころび、ほぼ間違いなくゲームオーバーになってしまう。このステージではコンティニューもできないので、「人生は一度しかない」と念じながら最後までやりきろう。
参考資料
アナザーエンド
ラストステージは、頭のアンパンから餡が飛び散りきるまでに「安心安全帝国」の管理AI「ムーンショット」を破壊するミッションとなっている。ここだけはコンティニューできず、残基も自動的に0になるので、気合を入れて攻略しよう。たとえ、胸の傷が痛んでも。
https://sabbat.hexe.net/notice/ABuOy9yYFwEfd7EkrI