美少女をランダムウォークで生成し続けた

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make.girls.moeは、ブラウザ上のニューラルネットワークを使って美少女を生成してくれるサービスです。すこし内部に立ち入ると、このネットワークは、162次元の実数ベクトルを受け取って、128×128の「美少女」の画像を返すことに気がつきます。今回は、そのベクトルの「ゼロ点(全要素がゼロ)」からちょっとずつランダムに動かしながら生成し続けた、40人の「美少女」の動画を作りました。

github repo


make.girls.moeで10回ぐらい「美少女ガチャ」を回してみると、いわゆる「絵を描く」という行為とはすこし雰囲気が違うと感じました。

それを言葉で説明するのはまぁ置いておくとして、「機械が美少女を生成する行為」と「人間が絵を描く行為」が違うとして、機械ででしか出来ないことはなんだろうか、と考えてみました。

このニューラルネットワークの上では、「美少女」は162次元のベクトルです。

ベクトルであるということは、ある「美少女」AとBが与えられた時に、それらを使っていろいろな演算が出来るということです。例えば、C = αA + (1-α)Bとすれば、美少女AとBをα:1-αで「混ぜ」た新しい美少女Cができますね1。これはαを変数として見ると美少女AとBの間に直線を引いて、その間にいる無数の「美少女」を「生成」する、あるいは美少女を「連続的に変化させる2」式ですが、直線じゃなくても、色々な曲線を引いて、その間にある美少女を「連続的に変化」させて「生成」することもできるでしょう。

でも、「美少女を混ぜる」ことだったら人間でも出来ます。「ベクトル空間上の美少女」を混ぜるための方法が直線だけではなくたくさんあるのと同じように、例えば「髪は涼風青葉だけど目と口は八神コウ」とか。「数学的に混ぜている」わけではありませんが、描こうと思えば色々な「混ぜ方」で描けそうな気がします。ですから、「人間は出来ないけど、機械なら出来る」という感じはあんまりしません。

じゃあ、こんなのはどうでしょう。遠くはなれた他の点だけでなく、ベクトル空間では、ある点のすぐ近くに、無数の他の点が存在します。美少女の世界で言えば、ある美少女の近くに、無数の、よく似た、しかし相異なる3「美少女」が存在すると言うことになるでしょう。これも、一見人間とよく似ている気がします。以前、犬吠埼樹ちゃんを50人描いた事がありましたが、同じ樹ちゃんではあるものの、描かれた樹ちゃんは間違いなく全員異なる姿をしていました。なんか近い感じがします。

しかし、ランダムウォークはどうでしょうか。ランダムウォークは、ある点のすぐ近くの点に、きまぐれな散歩のようにどんどん移動する運動です。

一次元空間と二次元空間では、ランダムウォークには再帰性があって、「いつかは元居た所に帰ってくる」らしいです。まぁ、「いつか」だから、「一億年後」かもしれないけど。これは、全然意味は違いますが、人間のやっていることに近い感じがします。様々な試行錯誤をして異なる美少女の絵を描きながらも、「樹ちゃん」という目標はあり、そこの近くをぐるぐる行ったり来たりしている。そんな感じがしました。

でも、三次元以上のランダムウォークには、再帰性はないそうなのです。運が良ければ元のところに戻ってくるかもしれないけど、普通はもう二度と戻ってきません。そして、その行き先は、まったくのランダム。これは人間には、たぶん難しい。オリジナルのキャラクターを描くとしても、何回も試行錯誤しながら描いてる最中に「こっちがよさそう」と思いながらなんとなく方向転換をしていくわけで、まったくのランダムな方角へ進みながら、よく似た、でもまったく別の絵を描き続けることは、たぶん難しい。でもコンピュータなら簡単です

というわけで、冒頭の動画では全く同じところから出発した、40人の「美少女」を並べました。


@0枚目

これがmake.girls.moeが定義する「美少女」の「ゼロ点」です。なんとなく「無個性」な感じするかな。そうそう、162次元中、いわゆる「属性」34次元で、残りは「ノイズ」らしいよ。個性は、ノイズ。

それぞれの美少女はすぐに異なる美少女へ「変化」していきますが、そこでとどまることなく、常に変化をし続けていきます。

@36000枚目

@60000枚目

@72000枚目

まぁ、雲みたいな感じかな。じっと眺めていると同じだけど、気がつくと変わってる。


FAQ

有用性は?

知るか。

新規性は?

お前が新しいと思った所があればあるし、なければない。

ところで「新規性のある美少女」は、居るとすればこのニューラルネットワークの中と外、どっちに居ると思いますか。


(→別の紹介

  1. 本当に「混ぜた」ことになっているかはわかりませんが、そもそも「美少女の演算」ってよくわかんないですし []
  2. ネットワークの定義見てないしそもそも比喩的な意味でしかないけど、数学的にもback propergationしないといけないからネットワーク全体を関数として見た時にも連続だよ…ね…? []
  3. 厳密に単射かどうかはわかりません []

#クソポンチ絵forまんがタイムきらら を集合知で描いてる話、あと架空のまんがタイムきらら

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open-dokidokivisual.com

きららのクソポンチ絵で社会貢献!

2020までに”きららシンギュラリティ“達成へ

公式ハッシュタグ

#クソポンチ絵forまんがタイムきらら

あと一応、初期の属人性があった頃のモーメント

昔の

過去→

現在→そして子供たちに残したい未来の「きらら」へ

今期のきららアニメ面白い

今期のきららアニメ、「甘くて白い綿の花」めっちゃ面白くないですか?南北戦争時代のアメリカ南部のプランテーションで働く黒人奴隷のおんなのこ4人が主人公という設定はかなり攻めてるなと感じましたけど、「あぁ、奴隷にだって『日常』はあったんだよな」という当たり前のことを思い出させてくれて、それがまた儚くて、キラキラしてて。学校で学ぶ歴史とはまた少し違った当時のリアルな生活と、その中での「まんがタイムきらら」が織り交ぜられていて、時間を行き来しているような、そんな気持ちになります。

主人公の女の子たちの一人の子が持っている幽霊のぬいぐるみは「うらら」のマツコさんよりも輪を掛けて可愛くないし喋れもしない本当のぬいぐるみなのですが、話数を重ねるにつれ持ち主の子と大事な友情を育んでいることが分かるので、可愛いなと感じるようになってきました。わたしにも見えない友達が居るので、すごく共感します。誰にも見えなくても、大切な友達は大切な友達なんですよね。

コミックス版の煽りは「褐色多めでお送りします!」なだけあって「褐色フェチ」成分が多くてすこしセクシャルな感じはするのですが、まぁそれも「きらら」のいち側面に収まる範囲なので、わたしは許容できています。実のところ、ヌードデッサンの題材にさせてもらっています。リアルとアニメのバランスがいいですし、現実の裸はちょっと苦手なので重宝しています。

ぞいぞいぞい!

今日も一日がんばるぞい!

日曜日は物足りないぞい!

働いたら働いたぶん
本当の自分になれるんだぞい!


一年間遊んでみた

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おひさしぶりです。明日から4月ですね…(◞‸◟ )。

この1年間、入ったばっかりの大学院を即休学して1年間ひたすら遊んでたので、今日はその話を書きます。

なんで休学したの?

人生に疲れたからです。

もともと高校の時は引きこもって大して学校行ってないような生活だったものですから、浪人のために予備校に入ってから大学を卒業するまでずっと学校に行ってたら、気が休まらなくて疲れてしまったみたいで。未踏もやったし「家族」という物語には失望したし、転学部もしたし。フルタイムのインターンとかもしました。いろいろあったなぁ(遠い目)。

去年の3月ぐらいにはいくつかのストレスが重なって限界に達してかなり精神的に参ってしまったので、休学することにしました。

大学院に深く入り込んでから休学しようとすると、色々休学をためらわせる要素が出てきそうだなぁ1、という読みもありました。正直もう限界だと思ったというのが一番大きいのですが。

休学するには一ヶ月ほど前に連絡して書類を出す必要がありますが、とくに面倒くさい審査とかはなくてほぼ100%受理されるようでした。休学する理由は「経済的理由」にしておくと、診断書みたいな書類が必要ないので一番ラクなようです。

方針

よく休学して「海外に語学留学に…」とか「被災地のボランティアに…」とか「世界一周で人間的成長を…」とか圧倒的成長するのが望ましいみたいな話がありますが、そういう事は一切考えず、とにかくなるがまま、何をしても、何をしなくてもいい、ぐらいの気楽な感じで過ごしました。

休学はいいぞ

休学するメリットを挙げていくぞ!オラオラ!

疲れが取れる

4月〜6月ぐらいはほとんどずっと寝てました。

休学する前はプールに行くと30分もすると疲れ果てて泳げなくなってしまったのですが、3ヶ月ずっと寝てたら(筋肉はいくらか落ちているはずなのに)2時間ぐらいずっと泳げるようになりました。体力は大事ですが、休息もとても大事です。

死にたさが少しは和らぐ

休学する前は毎日死について検討していたのですが、いまはそうでもありません。

いまでも人類は滅びるべきだと思うし今すぐにでも核爆弾で人間の住んでいるところが全部蒸発して欲しいのですが、”衝動的に”死について検討することは減りました。

好きな時に好きな所へ行ける(体力が許せば)

休学すると何も予定はありませんから、「あー明日から伊勢神宮とか行こうかな〜」とか思えば簡単に行けますし、気が変わって「よーしじゃこのまま紀伊半島一周するか~」と思ったら一周できちゃいます。気楽なもんです。

もちろん何もしなくてもいい

一日中寝ていてもいいし、一日中ぼんやりしていてもオッケーです。寝るのは楽しいことなんだって知りませんでした。

好きなことが増える

休学してから半年ぐらいたったころ、友達が「一緒に絵を描かない?」って誘ってくれたのをきっかけに、絵をはじめました。

学校教育で「美術」「芸術」があったころは、絵は大嫌いで、二度と描きたくないと思ってたのですが、実際描いてみるとたーのしー!

描きはじめの頃の記事はこちら:同じキャラクタを50回ぐらい描いてみよう

最近描いたのはこんな感じ:

 

 

写真も取るのが楽しくなってきました。こんな感じ:

 

 

 

絵や写真の他にも友達の書いた小説とかもあるので、もしよろしければ友達とやってるサイト「妖精⊸ロケット」のほうも見てみてください!

休学しててつらいこともあるぞ

概ね楽しかったんですが、つらいこともありました。

大学院の研究室がなくなった

東京大学大学院 情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻 蓮尾研究室という所に居たのですが、4月から東京大学から異動して他の大学院大学に移ることになってしまい、席が無くなってしまいました。

東京大学をやめて異動先の大学院をもう一度受験するか?東京大学大学院内の他の研究室に移るか?という選択肢が提示されたので他の研究室に移ることにしたのですが、教員にアポとってたくさん会ったりしないといけなくて正直結構疲れましたし、心の健康もすこし悪化しました。つらい。

学部の時も「理学部天文学科に内定していたが、履修をミスして内定が取り消しになった」という事があって、内定が決まっていたのに取り消しになってしまったイベントも二度目なので正直ちょっとうんざりしたのが正直な感想かな。

仕事は多少してました

完全にニートやってたわけじゃなくて、仕事も少ししてました。

データセンターの立ち上げをした

Link-Uっていう会社のサービスをホストするためのサーバ群を、それまでの他社VPSからNTTのデータセンターラックを間借りした自社データセンターに移すことになったので、その立ち上げに参加しました。管理もやってます2。「ラックってどっちが前なんだ!?」とかそういうレベルから始めたのですが、なんとかなりました。大変だったけど、楽しくもあったかな。Manga-ONEという漫画アプリの配信とかに使われてるらしい。

アプリもちょっと書いた

HTML5の漫画ビューワー 3とか書きました。どこかの漫画サイトで複数使われてるよ

今後の抱負

今後の抱負ですが、

夜と土日は必ず休む

っていうのを目指したいですね…(休息は本当に大事だ)

  1. 教員に嫌な顔されるとか、人と一緒に研究してるから休学できないとか、就職活動がどうのとか []
  2. さすがに一人ではなくて複数人でやってるよ []
  3. 対外向けにはGPLv3 []