「ガチャ」でいいじゃん

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もう分かんなくなっちゃったよ。

「いいね」の経済学で動くSNSとUGM。感想とキュレーションの循環参照。広告とマーケティングが支配する商業サイト。アイドルの焼き直しみたいなYoutuber。自前でコンテンツを用意してる検索エンジン。テレビの再放送みたいな番組を自前で作ってる元本屋・現なんでも屋。

…そして、無限のリコメンデーション。

わたしが1999年に、Googleの検索ボックスにキーワード入れて遊んでたころに夢みてた「集合知」とか、「インターネット」って、こういうものだったっけ?

うーん。でもちょっと待って。

そもそもGoogle、あるいはPageRankって、そこまで良いものだった?

美化された思い出に、過ぎないんじゃないの?

PageRankは「うまく動いてた気がする」

…ただしGoogleの中身について、誰も知らなかった時は。

つまり、Googleが登場した瞬間は、たしかにうまく動いていたような気がするのです。gooよりもGoogleがいい。なるほど、”gle”の部分が効いているんだね。そんなつまらんジョークを言っていたのは今でも覚えています。

しかし。

今思い返すと、「どう優れていたのか?」という質問に対して、具体的なエピソードで答えられないのも事実です。だから、「Googleが優れていたと思っていたのも、結局、『海外のなんか凄いテック企業、面接でヤバいこと聞くおもしろ会社』という幻影と神話に、化かされていただけでしょ?」といわれたら、言い返せない。

…そもそも「優れた検索結果」って何なんでしょう?

検索エンジンは、なぜ必要か?

そもそも論に立ち返りましょう。

検索エンジンは、なぜ生まれたのか。時計を巻き戻し、1999年へ戻るのです。

時は世紀末。「インターネット」というなんか新しいもんが出てきて。そこは「広大なネットの海」で、情報がたくさんあるけど玉石混交で、その中の有益な情報を見つけ出すぞ!というロマンに溢れておりました。

なるほど、有益な情報。…有益な情報って…何なんでしょう?

思い出して見ると、インターネットと図書館が対比されていたような気がします。「たくさん情報がある」という所からのすごく雑な類推ぐらいの意味でしかなかったのかなぁと今では思いますが。しかし、「図書館の代わり」を人々はなんとなく期待していたのは事実でしょう。

で、この「海」はあまりに膨大で、しかも本棚と違って、入り組んだグラフ構造になっていて、「ネットサーフィン」しているだけでは目的の情報(目的って何?)にたどり着けない。だから、検索エンジンってやつでなんとかするんだ!というのが、元々の「物語」でありました。

なぜ(山に登るのでなく)インターネットをするのか?

まぁ確かに、今日の天気や、今日行かないといけない場所や、ゴミの出し方、MySQLのマニュアルを調べるために数文字タイプすればいいのはすごい楽です。インターネットや検索エンジンは便利だなぁ。

しかし、それらを探すのに、PageRank…つまりページ同士の繋がりの情報はたぶん要らないんじゃないでしょうか。単に、転置インデックスとせいぜいTF-IDFとか使って中身だけを見ればわかるのでは。だって、namazuだって全然イケてるソフトウェアだったじゃないですか?

じゃあなんでTF-IDFとかだけではダメでPageRankみたいなアプローチが必要だと思われているのかといえば、…

それはたぶん、「SEO」があるからですよね。

SEO、体験の共有、共同幻想、目新しさ−
あるいは、テレビはなぜ代わり映えのしない濁流を映すのか?

Googleの結果はイケてたかどうかはともかく、イケてたと少なくとも私が思ってたのは事実です。そして、じゃあそこからどうなったかと思い出していくと、「SEO」が盛んになり、いたちごっこが始まりました。

「SEO」は、検索エンジンの結果の順位を、ページを作っている側が操作して「1位」になってやろうという行為です。

SEOがなんで行われるのかといえば。それは、みんな検索エンジンで読むページを探すから、ですよね。そこで目立って、人気のページになりたい。人気になるとなんで嬉しいのかといえば、サービスを使ってもらったり、読者になってもらって、もっと人気になって有名サイトになりたいから。

有名サイトであれば、その人気を、広告や影響力を通じてお金に変換できる。

そういう、「資本主義」の乾いた仕組みがあるからです。

だから、みんなが検索エンジンではなくSNSで情報を探したりするようになれば、SNSでバスる「フォトジェニック」とかのアプローチに変わる。スマホの「アプリ」をみんなが使い始めたら、スマホのランキングを操作しはじめる。それだけの話。

SEOも検索エンジンも、それ自体は、どうでもいいわけです。

そう。技術なんか、どうだっていいんです。「社会」で目立てりゃ、ウェブサイトでも、SNSでも、テレビでも、なんでもいい。

…というわけで、社会の話をしましょう。

この世はでっかいハンドスピナー

これは長くなるので今日は説明はしませんが、わたしの考えによると、社会1というのは大きな大きなみんなで回すハンドスピナー、あるいは盆踊りです。

みんなで一緒に同じことして、「いいね」と言い合ったり「ダメだ!」と断罪して喧嘩しあったり、そういうので一喜一憂してるとなんだか人生に「意味」がある気がしてきて、その「意味」に依存するのを「すがる」とか「大人になる」とか呼んでいる、と理解しています。(微妙にわたしの考えとは違いますが、「共同幻想」という言葉を当てた人もいます)

最近は「未知語」を検索する人が多くて、検索エンジンも未知語対策に重点を置いてるそうです。それも「社会は盆踊り」という標語の元ではすんなり理解できます。つまり、「社会の流行」です。盆踊りで皆と同じように踊ってないと「疎外感」を感じるように、同じ話題を追いかけたいのが人間、らしい。今あれが流行ってるらしい!って。何が流行っているかも、実はなんでもいい。フォトジェニックスイーツが流行ってるなら、その写真を上げて、いいねがもらいたい。流行ってる「猫の下着」の美少女イラストを描いて、いいねがもらいたい。流行ってるDeep Learningで研究して、いっぱい引用されたい。

ニュースと一緒ですよね。10年前の洪水の映像と、今日の洪水の映像、そんなに差はないけれど、今日というだけでなんとなく価値があって、世間話をするときのいいネタになる。そして、世間話ができると、人間は嬉しいらしい。

「夫 死んで欲しい」でサジェストされるのも似た話かもしれません。「共感」されたいのが人間、らしい。

で、人間ってのは社会性があって、偉いんだってさ。

無いと、病気なんだってさ。

ガチャ、あるいは「いいかげんインターネット」

わたしは、最終的にはインターネットっていうのは「己の心の中の世界を面白くしたりする」ためにあるんだ、となんとなく信じてたんだと思います。でも、どうやら、そうじゃなかったらしい。

でも。政治とか、ニュースとか、社交とか、人気とか承認とか、そういうのはもっともう、飽きてしまったのです。そういうのは、東大卒エリートで社会的地位のスペック競争に夢中な、インスタグラムに夢中な、「みんな」に任すわ…って感じ。心底うんざりしてるんです、もういいよ。

じゃあ、心の中に居場所を見出す「わたしたち」にはどんな物があったら面白いかな、と思って最近意識的にやってるのが「ガチャ」です。

検索エンジンなら、例えばあえてすでにしってるキーワードを入れて、なんか面白い結果が出ないかなと試して見たり。大半は失敗するのですが2、伝えやすい例としては、例えば「いいえ」って入れるとYahoo!が出てきて面白いとかですね。…伝わんないか。

あとは画像検索を使ったDeep Learning占いとか:

https://twitter.com/tikal/status/1030830995874803712
間違ってるような当たってるような
https://twitter.com/tikal/status/973443861904179200
これ結果が一定しないんですよ。何で決まってんだろ。

散歩とかと似てるかもしれません。いつも見てる風景なのに、今日はこんな発見があった!こんな見方もできるのかって。

季節の歯車:人間がコントロールできないもの

「見せる側」からの例をあげます。

わたしは友達と「妖精⊸ロケット」というサイトをやっていて、絵や写真、文章などを展示(?)しているのですが、このサイトでは意図的に作品をランダムに並べ替えて表示しています。ただし、完全にランダムではなくて、写真も絵も「時間」が付いていることを利用して、一年のうちの季節に応じて円周上に並べています(これを、「季節の歯車」や「季節のしずく」と呼んでいます)

hexe.net: 妖精⊸ロケット

何が出るかはランダムですし、「キーワード検索」もできません。あえてね。でも、不思議かな、これで十分な気がしてくるのです。行き詰まった時に開いて10年前の紫陽花の写真を眺めると、色々考えが湧いてきたり。それもそれでいいじゃん、となんとなく思うのです。

「ガチャ」、つまり乱数での「ランキング」は絶対に「SEO」できないランキングであることも指摘しておきたいです。じゃんけんでランダムに出すのが絶対に相手が自分より優位に立てない「最強」の戦略なのと似てますかね。

 

みなさんは、どう思いますか。わたしは手探り状態です。

あなたはどうして、インターネットをしていますか。

あーそういえば。このブログのタイトル下に出てくる文章もガチャなんですよ。これはもう始めて12年といったところでしょうか。

  1. 例:政治、経済、サッカーチーム、学校、学会、宗教、町内会、恋愛、家族制度、SNS []
  2. 「ガチャ」ですから []

一年間遊んでみた

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おひさしぶりです。明日から4月ですね…(◞‸◟ )。

この1年間、入ったばっかりの大学院を即休学して1年間ひたすら遊んでたので、今日はその話を書きます。

なんで休学したの?

人生に疲れたからです。

もともと高校の時は引きこもって大して学校行ってないような生活だったものですから、浪人のために予備校に入ってから大学を卒業するまでずっと学校に行ってたら、気が休まらなくて疲れてしまったみたいで。未踏もやったし「家族」という物語には失望したし、転学部もしたし。フルタイムのインターンとかもしました。いろいろあったなぁ(遠い目)。

去年の3月ぐらいにはいくつかのストレスが重なって限界に達してかなり精神的に参ってしまったので、休学することにしました。

大学院に深く入り込んでから休学しようとすると、色々休学をためらわせる要素が出てきそうだなぁ1、という読みもありました。正直もう限界だと思ったというのが一番大きいのですが。

休学するには一ヶ月ほど前に連絡して書類を出す必要がありますが、とくに面倒くさい審査とかはなくてほぼ100%受理されるようでした。休学する理由は「経済的理由」にしておくと、診断書みたいな書類が必要ないので一番ラクなようです。

方針

よく休学して「海外に語学留学に…」とか「被災地のボランティアに…」とか「世界一周で人間的成長を…」とか圧倒的成長するのが望ましいみたいな話がありますが、そういう事は一切考えず、とにかくなるがまま、何をしても、何をしなくてもいい、ぐらいの気楽な感じで過ごしました。

休学はいいぞ

休学するメリットを挙げていくぞ!オラオラ!

疲れが取れる

4月〜6月ぐらいはほとんどずっと寝てました。

休学する前はプールに行くと30分もすると疲れ果てて泳げなくなってしまったのですが、3ヶ月ずっと寝てたら(筋肉はいくらか落ちているはずなのに)2時間ぐらいずっと泳げるようになりました。体力は大事ですが、休息もとても大事です。

死にたさが少しは和らぐ

休学する前は毎日死について検討していたのですが、いまはそうでもありません。

いまでも人類は滅びるべきだと思うし今すぐにでも核爆弾で人間の住んでいるところが全部蒸発して欲しいのですが、”衝動的に”死について検討することは減りました。

好きな時に好きな所へ行ける(体力が許せば)

休学すると何も予定はありませんから、「あー明日から伊勢神宮とか行こうかな〜」とか思えば簡単に行けますし、気が変わって「よーしじゃこのまま紀伊半島一周するか~」と思ったら一周できちゃいます。気楽なもんです。

もちろん何もしなくてもいい

一日中寝ていてもいいし、一日中ぼんやりしていてもオッケーです。寝るのは楽しいことなんだって知りませんでした。

好きなことが増える

休学してから半年ぐらいたったころ、友達が「一緒に絵を描かない?」って誘ってくれたのをきっかけに、絵をはじめました。

学校教育で「美術」「芸術」があったころは、絵は大嫌いで、二度と描きたくないと思ってたのですが、実際描いてみるとたーのしー!

描きはじめの頃の記事はこちら:同じキャラクタを50回ぐらい描いてみよう

最近描いたのはこんな感じ:

 

 

 

写真も取るのが楽しくなってきました。こんな感じ:

 

 

 

絵や写真の他にも友達の書いた小説とかもあるので、もしよろしければ友達とやってるサイト「妖精⊸ロケット」のほうも見てみてください!

休学しててつらいこともあるぞ

概ね楽しかったんですが、つらいこともありました。

大学院の研究室がなくなった

東京大学大学院 情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻 蓮尾研究室という所に居たのですが、4月から東京大学から異動して他の大学院大学に移ることになってしまい、席が無くなってしまいました。

東京大学をやめて異動先の大学院をもう一度受験するか?東京大学大学院内の他の研究室に移るか?という選択肢が提示されたので他の研究室に移ることにしたのですが、教員にアポとってたくさん会ったりしないといけなくて正直結構疲れましたし、心の健康もすこし悪化しました。つらい。

学部の時も「理学部天文学科に内定していたが、履修をミスして内定が取り消しになった」という事があって、内定が決まっていたのに取り消しになってしまったイベントも二度目なので正直ちょっとうんざりしたのが正直な感想かな。

仕事は多少してました

完全にニートやってたわけじゃなくて、仕事も少ししてました。

データセンターの立ち上げをした

Link-Uっていう会社のサービスをホストするためのサーバ群を、それまでの他社VPSからNTTのデータセンターラックを間借りした自社データセンターに移すことになったので、その立ち上げに参加しました。管理もやってます2。「ラックってどっちが前なんだ!?」とかそういうレベルから始めたのですが、なんとかなりました。大変だったけど、楽しくもあったかな。Manga-ONEという漫画アプリの配信とかに使われてるらしい。

アプリもちょっと書いた

HTML5の漫画ビューワー 3とか書きました。どこかの漫画サイトで複数使われてるよ

今後の抱負

今後の抱負ですが、

夜と土日は必ず休む

っていうのを目指したいですね…(休息は本当に大事だ)

  1. 教員に嫌な顔されるとか、人と一緒に研究してるから休学できないとか、就職活動がどうのとか []
  2. さすがに一人ではなくて複数人でやってるよ []
  3. 対外向けにはGPLv3 []

消灯で完全にブラック企業と化した電通UC

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https://twitter.com/tikal/status/791287043795988481

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電通過労自死事件から、私たちが学ぶべきものは何か~政府の「働き方改革」を問う~(嶋崎量) – 個人 – Yahoo!ニュース




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飼い猫を殺したくて獣医師になろうとした話

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昨日は一人でディズニーランドに行って客の観察をしていました。という訳で、昨日書くはずだった「つらぽよアドベントカレンダー」を今日書きます。すいません。身の上話です。獣医学科行ったのに物理系に転学部して再度医学部(人間)を目指す話です。

皆が皆ペットが好きなわけじゃない

私が育った家では猫を飼っていたのですが、私は猫が大嫌いでした。

部屋はすぐ毛だらけになってパソコンのファンを破壊してくれます。

糞尿をところ構わずする1ので掃除に気が滅入るのはもちろん、糞をした先がお気入りの本の上で再度絶望。

トイレの置いてあるケージが食事する場所のすぐ隣にある(そこぐらいしか場所が無かった)ので、ずっと糞の匂いが充満する中で家族と楽しいお食事タイム。

去勢もしていない2ので頻繁に発情してしまい、そのときは金切り声に毎日毎日耐えないといけません。メス猫なのですが、私に擦り寄ってくるのも、私の雄性を自覚させるので嫌でした。

家族みたいに「にゃんこーww」とか言う人なら良いのでしょうが、私はそうではありません。私に会った人は私の頭皮が炎症を起こしてるのを知ってると思いますが、あれも猫を飼い始めて一ヶ月後くらいに始まりました。「尋常性乾癬」といって原因不明の皮膚病なのですが、私は原因はどうも猫なんじゃないかと、どうしたって考えます。猫を飼うまでは全く問題なかったので。

そんな嫌なことがあっても猫が好きな人は「そんなの猫なんだから仕方ないじゃん」「たかが猫で」という感じなので、友人知人ならともかく、家族、しかも私一人となると我慢するしかありません。

どんどんどんどん猫、いや、ペット全般に対する嫌悪感が醸成されていきました。13年くらいですかね、人生の半分以上です。

保健所で獣医師になったら猫を駆除できる

そのストレスが最大になってたのが去年の7月ごろで、ちょうど未踏がはじまって自宅でずっと開発していた時期でした。慣れない自宅での開発の上、さらに猫でのトラブルが続いていい感じに気が滅入る毎日。発散できないストレスは他の形で発散するしかないというのが教科書にも載ってる真理で、人生がそのいけにえになりました。

去年の7月は進学振り分け3の時期でもありました。実はさらにその前の年にも進学振り分けをしていて、その時には天文学科に内定してたのですが、必修単位の問題で進級できず内定取り消しになってしまい、仕方なしに二度目の進学振り分けでした。前の年は天文だったので、再度天文か、あるいは近い分野である地球惑星物理を選ぶつもりでした。受験した時も、物理と地学で入ったので…。

が、その時本当に猫の事で頭が一杯で、獣医学科に行って保健所で猫を駆除する仕事につくことで代償的に「飼い猫を殺そう」と思ってしまいました。実際、進学振り分けのフォームに獣医学科と書いたら大分精神的に落ち着いたのを覚えています。ずいぶんいい進路にその時は見えたのです。今猫に苦しまされてても6年経ったら保健所で思いっきり猫を駆除できるんだ、と。大分精神的には楽になりながら開発できました。それは、事実です。

というわけで、私は今度は獣医学科に行くことになりました。

生物はおもしろい、が、そんな人生でいいのか

獣医学科の講義には一応全部出たのですが、想像よりはおもしろかった。生物の身体の仕組みとか全然知りませんでしたし。実習も、解剖とか生体をいじるタイプなら結構楽しく、自分がおもってたよりは自分は手先が器用なんだという事もわかりました。生物は初心者だったのですが、それでも単位は一つ落とすだけで済みました。

しかし、卒業後の進路にはどれも魅力を感じられません。元々は保健所で猫を駆除しようかと思ってましたが、人生を盛大に棒に振るような進路でそれはどうなんだろうと冷静にもなってきました。っていうか、そもそも保健所は猫は駆除しません。捨てられたペットなら処理しますが、それも最近はできるだけしないように引き止めるらしいです4。製薬会社だと動物実験で薬の効果を確かめるような仕事があったりするのですが、毎日動物を扱うのかとと思うと…。いわゆる「町の獣医さん」も動物をずっと触ってると考えると気が狂いそうです。動物嫌いには辛い進路が多い。動物を活かす仕事よりは殺す仕事のほうが多いので、動物好きでも辛そうですが…。

そして医学部再受験へ…

そういうわけで、獣医学科から、当初行く予定だったうちの片方である地球惑星物理学科に転学部しました。本当は天文学科が一番良かったのですが、天文学科に行きたい人が多くて、競争が激しくて転学部させて貰えませんでした。。。すでに一留している上で転学部のペナルティでもう一年留年になるので、二留になりました。浪人もしてるので、ついに三年遅れになってしまいました。

この騒動でただでさえ悪かった家族関係も最悪になった(もともと私が我慢してたのだから、露呈しただけとも言える)事もあり、鬱病になってしまいました。獣医学科に居た時に一番おもしろかった話は脳に効く薬の話5だったのですが、期せずして自分の身体で実験することに…。実際飲んでみると、想像以上に精神状態が変わるので、結構驚けます。人間の脳はこんなにも簡単に操作できてしまうのか、と。

物理系は出ても就活がただでさえつらぽよな上3年遅れとなり、このままこのコースを行くのもつらぽよな気がしています。就活するならSEとかプログラマ、あるいはいっそ就活なんかせずにフリーランスや起業ですが、そもそも私はプログラミングを生涯の仕事にしたら幸せにはなれないタイプの人間な気がする(またその話はいたしましょう)ので、卒業したら医学部に入り直そうと今では考えています。ちなみに、獣医学科でも卒業後に人間の医学部に入り直す人は珍しくありません。

医学は確かに興味深く学べたので、動物の医学にしたのは失敗でしたが、人間なら進路も私にも魅力的な進路が多いので、なれると思ってます。医師という仕事は、他の業種みたいに「需要を作りだ」したりせずに、病気の治療や健康維持という確実にある需要に確実に答える仕事である、というのが一番魅力に感じている点です。

私の作っているソフトウェアも、実はそうなのです。さきゅばすを作ったのは、ネットが無くてニコ動を見られない友達が家や学校でもコメント付きの動画が見られるようにですし、ど〜なっつも、時間が戻れるようなプログラミング言語が無いとコンテンツを作るのが明らかにしんどいからです。単純な技術的興味から書くことももちろんたくさんありますが、基本的には困ったことを解決するためにプログラムを書いています。

もし仮に受かったらなのですが、ある程度人生経験は積んだつもりですし、以前から興味もあったので、精神科の医師になりたいです。メンタルヘルスの重要性は鬱病になったこともあってよくわかりました。。。他には産業医も良いですね。

まあでも、受かるかどうかはわからないよね。駄目だった時用に情報系大学院の準備などもしておくつもりです。

蛇足:動物が嫌いな人はペットをどう思っているか

この際なのでちょっと書いてみます。

私は動物が嫌いで、実習でラットやマウスを殺すことにも特に良心の呵責とかを感じない人間ですが、それでもペットという営みは嫌いです。生命をおもちゃにして人形ごっこしてるように思います。人間があの「かわいい姿(人口的な作り物っぽさと獣の嫌な部分の足し算の、どこが可愛いのか全然分からないけど)」を生み出すために無理して交配(端的に言えば近親相姦)した結果出てきた遺伝病で苦しむペットが多いのも、命を弄んでるように思います。その自覚が無いまま、「かわいいかわいい」で飼うのには私は嫌悪感を感じます。

ちなみに最近上野動物園に行ったら、小動物が軒並み常同行動(同じ場所に居続けるストレスによって同じ行動を只管しつづけるようになること)してたので、動物園という存在もどうなのかなぁと思うようになりました。

  1. いつもではない、が、二週間に一度だって嫌だ []
  2. 交尾させて儲けたかったそうだが、その時点で無知丸出しですな []
  3. 東大は入ってから学科が決まるのですが、その制度をこう呼びます []
  4. 野山に放たれて余計面倒な問題になるだけじゃないかなぁ []
  5. 動物でも問題行動を起こしてると処方されることがある []

冬コミは落ちました

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 今までの、ゲーム中心の共同サークルではなくて、私個人のソフトウェアネタを中心としたサークルの予定でした、が…。

20111029_01.jpg

 ガーン!落ちてしまいました。次回にご期待ください。今まで落ちたこと無かったのに…!!ソフトウェアは倍率高いのですかね…。

 ネットの資料だけで作るファミコンエミュレータ本を予定していました。委託とかができそうならまたお知らせします。駒場祭のコミックアカデミーはがんばってみますが、流石に間に合わないと思います…。

東大隣人部設立のお知らせ

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東大隣人部

にかく臨機応変に隣人

善き関係を築くべく

からと心を健全に鍛え

たびだのその日まで、

共に想いらせ励まし合い

皆の信望をめる人間になろう!†1

\部員募集中だよ!/

東大隣人部とは?

ミーム、あるいは概念です。非コミュのルサンチマンが鬱積した何かです。この先部員が居なくなって一時的に消滅しても、人間がコミュニケーションするならきっと何度でも蘇ります。

東大隣人部に参加したい!

隣人部に参加したいと思ったその日から、あなたは立派な隣人部員です。入部届や退部届といった物はコミュニケーションが怖いのでありません。

全くない質問とその回答

具体的な活動曜日と内容を教えてください。

あなたがリア充へのルサンチマンに燃えたその時が活動日で、非リアのルサンチマンのために行ったこと全てが活動内容です。

隣人部員同士で何かを行っても構いませんが、部員の性質上難しいのではないでしょうか。ただし、ネット上での腹芸やエア友達技術についての解説や、事務的な情報交換等はありうるかもしれません。

twitter上では「#rinjinbu」と「#todai_rinjinbu」タグの使用が推奨されています。mixiはリア充が怖いので参加出来てません。

新歓にはどのような事を行いますか?

駒場キャンパスで数万枚のエアビラ貼り、そして正門前での盛大なエアパフォーマンスの強行、一号館†2のエア封鎖を行い、現在、大学当局とエア対決中です。

で、新歓のコンパはいつやるの?

リア充爆発しろ

部員の数を教えてください。

前述のような形の上、エア部員も多数おり、部員数の把握は困難を極めています。コミュニケーション怖いし、他の部員の数はどうでも良いんじゃないでしょうか。

「私は一人でもリア充になってみせる」だそうですが、矛盾しませんか?

エア友達とならば可能です。

新入生に伝えたい事はありますか?

教科書は必ず買ってください。教授とはいい関係を築きましょう。遅刻せず、ノートはしっかりとってください。どれも、あなたを守る大切な武器になるでしょう。エア友達と一緒なら大丈夫ですよ、きっと。

最後に

まさかの非ジョークネタ

それとは別に、東大ニコ研ではエアオリ合宿†3の放送を予定しています。本物のオリ合宿とはちがってぼっちになる危険性は0ですので、ぜひご参加ください。

  • †1: 左上から右下に掛けて、縦読みならぬ斜め読み
  • †2: 安田講堂に似てるパチモン
  • †3: 上級生が下級生のお金を使って一緒に旅行に行く行事ですコミュニケーションこわい

サーバは停止中

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 本日、地震が発生しました。無駄な電力の使用を抑えるため、サーバは停止とさせていただきます。アニメもやってないしつける理由無いさね。

 おっ、こちらでの最後の投稿は去年の昨日(?)だったんですね。なんか感慨深い。