同じキャラクタを50回ぐらい描いてみよう

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お久しぶりです。モバミちゃんの記事を書いた後、すこし精神のバランスを崩してしまって、4月から入ったばかりの大学院を1年休学することにしました。半年ほどずっと一進一退を繰り返していたのですが、近頃やっとそこそこの元気が出てきたので、絵や写真、イラストをつくる姉妹サイト「妖精⊸ロケット」を始めたりしています。来年の3月ぐらいには、またこの事について触れたいです。


さて、絵を(また)描きたくなったので、描いてみることにしました。でも、昔描いていた時はポケモンを描いていたので、人間ははじめてで、まったく自信がありません。

もちろん下手でもよいのですが、あんまりにも下手な絵を描いて、何を描いたのかが伝わらずに、単に「下手だなぁ」って思われて終わるのも、なんかやだな…何を描いたか伝わる程度には上手くなりたいな…みたいな気持ちもあります。

そこで、好きなキャラクターを50回同じ構図で描いて練習してみることにしました。「結城友奈は勇者である」から、犬吠埼樹ちゃんです。

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本当は一番好きなキャラクタは風先輩で、一緒に香川県うどん屋巡りしたいなーと毎晩夢に見るくらいですが、今回は髪が描きやすそうという基準で妹の樹ちゃんにしました。樹ちゃんも好き。

この樹ちゃんの、真正面顔を50回ほど描くことにしました。なんでそんな修行僧みたいな事を…と思うかもしれませんが、それなりに合理的な理由があります:

  • まず、好きなキャラクタだったら50回描いてもきっと苦痛じゃないだろうからです。それに、50回同じキャラを描いて、最初と最後を比較して上手くなってるのを見たら、嬉しくなりそうじゃないですか?
  • 既存のキャラクターなら「答え」がります。もちろん「答え」そっくりに描く必要なんてないのですが、それでも、比較する「お手本」があるのは心強いです。
  • 真正面顔にはとても良い性質があります。それは「左右対称だ」ということです。描く側にはこの性質を満たすように描くのはかなりつらいのですが、描かれた絵の出来の良さを自分の主観を排して調べるには便利な性質です。

実は100回描こうとしたのですが、50回ぐらいで頭打ちになってきて(それ以上描いても苦痛では無さそうだったけれど)もっと色々な絵が描きたくなったのでそこで止めました。


というわけでとりあえず手元にあったスケッチブックにガンガン描いていきます。

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ジャバ。

手元に三菱の色鉛筆(12色セット)があったので、それを使って色も塗ってみました。最初肌はどうすればいいのか良くわからなかったので、とりあえず髪と目だけ。樹ちゃんは肌白いし肌塗らなくてもそれっぽくなるのでは?…とも少し思ってたのですが、今見るとやっぱり流石に白すぎますね。

前髪の線や、目の輪郭、肩の線、どれも難しいです。前髪は気がつくと単なるギザギザになって髪っぽくなくなっちゃいます。とはいえ、難しいのもまた楽しい。

いろいろな道具で遊ぶ

昔描いていたときよりは多少財布に余裕があるので、色々な道具を買って遊んで試してみました。「初心者なんだから道具にこだわって形から入らないで描けよ」とか言われそうですが、いろいろな道具を使ってみることも一種の遊びです。正直、全部買っても大した金額にはなりません。

世界堂みたいな画材屋さんに行くと本当に沢山道具が置いてあって見ているだけでも楽しいですよ。

シャープペンシル

普段いつもシャーペンで(式とか)書いているので、最初はシャープペンシルを試していたのですが、細かい線を引こうとするとやっぱり0.5mmは太いかな…と感じたので、昔は誰が使うんだと思っていた0.3mmシャープペンシルに手を出しました。

最初は「オレンズ」っていう、折れにくいように常に芯の回りにアルミの筒が付いているやつを買ってみたのですが、スケッチブックが凹んでしまって使いづらかったです。スケッチブックの紙がへこむと、凹みに挟まった黒鉛が消しゴムで消せなくなりますし、後で色鉛筆で彩色する時に色が乗らなくなったりしてしまいます(それをあえて使う表現ももちろんアリです)。

PILOT S3っていう普通のに変えた所、オレンズに比べて確かに折れやすいのですが、折れるのってだいたい筆圧が強すぎるせいなので、弱く描けば大丈夫です。弱く書けば、紙も凹まなくなります。

ロットリングは大学受験の時にお世話になっていたシャーペンで、製図用です。しっかりと線を引くには良いのですが、全部金属製なだけあって正直重く、イラストだとちょっと難しいかなと感じました。なお、0.35mm用って書いてあるんですが、0.3mmの芯で使えます。

鉛筆

途中から並行でやってたデッサンには鉛筆が必要なので、鉛筆も買いました。いままで鉛筆というと、「100均で売ってるゴミ」か「それ以外」ぐらいの区別しかついてなかったのですが(例えば三菱9800TOMBOW8900の区別は付いていなかった)、文房具売場をよく見ると一本50円ぐらいの鉛筆から150円を越えるものまで色々あることに気がつきます。画材屋算に行くと世界中の鉛筆が置いてあります…。

ためしに何本か安いのから高いのまで買ってみると、描いていて全く違います!文字を書いてるだけだと気が付かないんですが、絵を描くと全然違います。そこに気づけただけでも、なんだか嬉しかったです。

全体的な傾向としては、安い鉛筆は面を塗る時に粉っぽいのが出てきて均一に塗れなくなったり、線を引いていても引っかかりがあったりするのですが、高い鉛筆にはそれがなくて、均一に塗れます。高い鉛筆同士、安い鉛筆同士でも違いがあることは何となく分かるのですが、今のところ「書き味」とか曖昧な言葉ででしか表現できないです。

今のところ、わたしが一番お気に入りなのはステッドラーのLumograph。その辺の文房具屋さんでも置いてある中では、一番高いやつです…。他のと比べると、ちょっと硬めで、そこが好き。

練り消し

練り消し、匂いが付いてるようなやつじゃなくて、デッサン用のやつ一回使ってみたかったんですよ!!

形を変えながら細かい所が消せたり、塗った後に押し付けてグラデーション作ったり、普通の消しゴムより出来ることの幅が広くて、新鮮な感覚が嬉しかったです。

最初に描いた絵(再掲)

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25回目ぐらいの絵

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あんまり安定しないんですけど、それなりに見れる物が上がってきたような気がする(気がする)

50回目ぐらいの絵

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主線を赤くするとなんだかPOPで可愛いなぁと思ったので主線が赤になりました。なかなか可愛く描けてる気がします。左右の目はほぼ1ミリの誤差もなく同じ大きさに出来るようになりました。ふわっとした感じで色をぬると、どうしてもスキャナで撮った時に白っぽくなってしまう…。

機械学習を使って採点してもらう

さらに、この最後の絵が「客観的」に女の子のイラストに見えるかどうか、機械学習に採点してもらいました。

Illustration2vecは、danbooruのデータを使って、画像からタグの予想をしてくれるので、これを使います。

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1girl, solo, smile, sketch…バッチリですね!no humansが気になるけど

illutrasion2vecは結構容赦なく採点してくるので、1girlタグが出た時は嬉しかったです。

今日は満開祭り2です

そして今日はこの樹ちゃんの出て来るアニメ「結城友奈は勇者である」のライブイベント満開祭り2ですね。わたしも行きます。人生ではじめてのアニメライブイベントです!リアル竹内くん、居るかなぁ。

まさか続編とはなー。もう「世界の秘密」を視聴者にも、そしてキャラクターたちにも全部明かしちゃったのに、どうやって続編作るのかが楽しみです。

その他、描く時に参考にしたサイト

消灯で完全にブラック企業と化した電通UC

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https://twitter.com/tikal/status/791287043795988481

https://twitter.com/tikal/status/791333925884796928

https://twitter.com/tikal/status/791333390570053632

https://twitter.com/tikal/status/791308389238251520

https://twitter.com/tikal/status/791335883903348738

電通過労自死事件から、私たちが学ぶべきものは何か~政府の「働き方改革」を問う~(嶋崎量) – 個人 – Yahoo!ニュース




https://twitter.com/tikal/status/791322969502998529

 

美少女モバゲーのPVがすごいのでお前ら見なさい

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お久しぶりです。久々にグッとくるアニメがあって紹介したくなったので書きます。

前期のアニメ「ハッカドール THE あにめ〜しょん」で一人で相当頑張ってた「げそいくお」さんが殆どの部分1を担当した、「美少女モバゲー」というスマホ用美少女ゲームポータルのPVです。そう、PVです。

(サービス終了につき削除されたので、https://www.youtube.com/watch?v=NSaYGRd-i5kから転載)

この手のPVは殆ど見ないのですが、ハッカドール7話の元ネタという事で見てみました。

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ちなみに、ハッカドール7話「KUROBAKO」ではこのアニメのテレビ版の制作を”捗らせ”にハッカドール1号が向かうのですが、苦労してなんとか締め切りに合わせた結果、こうなってしまいます…(◞‸◟ )

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「困った時は全部おまかせ!モバミちゃん!」

美少女ゲームポータルの「時間軸方向に普遍的な」PV

さて、このPVは美少女ゲームポータルの宣伝用のビデオです。普通に考えると、

  • かわいい美少女が
  • たくさんいるよ!

という所を宣伝する事になります。すると、普通はこうなります:

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遊べるゲームの可愛い美少女キャラクターやタイトル名を具体的にたくさん載せてこれでもか!これでもか!お前はこのキャラどうや?あのキャラはどうや?という感じです。ソシャゲーのCMとかエロゲーのOPとかもそういった所があります。エロゲーOPでは名前が、ソシャゲのCMだとさらにCVがついてることが多いですね。

【神撃のバハムート】CM 「その手の中」篇

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これはこれで具体的にユーザーに「商品のスペック」を提示できるので、悪くはありません。一方で、こういった表現は露骨な「美少女カタログ」のように見えてきて正直すこし「引く」のが否定できないと2、「オタクの嫁は三ヶ月で変わる」という言葉で代表されるような現代の個々のコンテンツの猛烈な消費速度の下ではすぐ陳腐化してしまう事が避けられません。

では「モバミちゃんPV」はどうか。美少女モバゲーの「たくさんの美少女ゲームで遊べるよ!」というセールスポイントを、主人公であるモバミちゃんが、スマホから飛び出した美少女たちと一緒に元気に遊びまくることで余すこと無く表現しきっているのです!

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色々な職業や属性の、「記号化」された美少女たちが入れ替わり立ち代わり出てくることで、華やかさや賑やかさと同時に、時間軸方向の普遍性を獲得しています。言い方を変えると、このPVは2014年に公開されたもので、今公開されているゲームはたぶん当時とは異なるでしょう。もしその当時のラインナップのキャラクタをそのままPVで使っていたら、そのPVは今見ると「古いな」と思えるものになっているかもしれません。でも、この「モバミちゃんPV」では「アイドル」「獣耳さん」「メイド」「ギタリスト」といったもう少し抽象的なレベルに持ち上げることで、今見ても遜色ないPVになっています。

「一緒に遊ぶ」爽やか部活体験!

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さらに、このPVの主人公である「モバミちゃん」がその美少女達と同じ格好をして一緒に遊ぶことで、「美少女カタログ」「美少女動物園」のような「消費するオタク⇔消費される美少女」という非対称性な視線を意識させることなく、一緒に仲良く遊ぶさわやかで楽しい映像に仕上がっています。入れ替わり立ち代わり美少女が現れては消える演出も、楽しそうに一緒に遊ぶモバミちゃんと「高鳴るハートがある限り何度も挑戦でしょ!」「今日は わたしも知らないわたし Say Hello!」「なりたい自分になろう」という前向きな歌詞があれば、「カタログ」というよりは「モバミちゃんの部活体験」とでも表現できそうな趣の物語を感じさせてワクワクしてしまいます。

モバミちゃんの笑顔が若干顔に張り付いてる感じに見えるのはすこし気になりますが、とてもいい映像です。いやはや、良いもの見せてもらいました。世の中はどこに凄いアニメが転がってるのか分からないですね。

「動きもすごい躍動感があって爽やか」とか「中盤はコマ送りで見る価値あり」とか他にも言いたいことがあるけど、文章にしても伝わらないから、お前ら今すぐ見なさい

ハッカドール1号もご出演しています

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あのアニメ見た後だと「何させられるんだ…何を…」みたいな感想にしかならないね…

  1. 監督・アニメーションキャラクターデザイン・コンテ・演出・作画監督・原画・デザインワーク・デジタルペイント []
  2. わたしが異性愛者の男性ではないからそう感じる可能性は否定できないですが‥ []