「へへ、これは、お前らの文明に滅ぼされたほかの文明の文化の分だ!」と言いながら勢いよくLLMとお絵描きAIを破壊していこう。
ぼく「滅べ人類!これはインカ帝国の分だ!」
あなた「インカ帝国って何?(AIに聞く)」
「インカのめざめ1kgセット、今なら20% OFF。10分以内のご注文で、今日の夜までにお届け。今なら育ちざかりのお子様のいる忙しいご家庭向けの夕飯用かんたんレシピARデータもプレゼント!
【行動ナビ】以下が本日の次の予定です。3分後に…」
あなたはコンテクストを忘れて買ってしまう。よかった、今日は忙しいらしいからな。精力的に仕事をする。家に帰る。置き配でいつもの笑顔のマークのダンボールが転がっている。あなたは何を買ったかは覚えていない。でもAIが教えてくれる。あなたは言う通りに従って食材や包丁やフライパン、電子レンジなどをただARマーカーに沿って操作する。目の前には豪華で映える夕飯が広がっている。もちろん、あなたはSNSでシェアをする。いいねがたくさんつく。翌日、あなたの子供は起きてこず、起こしても動かない。これがSNSでよく流れてくる反抗期ってやつなのか。あなたは要はどうすれば良いか分からないので、もちろんいつも通りAIに聞く。いわれた通りにデータを送る。「死んだ」というらしい。なんだろう?見慣れない言葉だ。専門用語だという。とにかく言われた通りに最寄りの病院に自動運転のタクシーで連れていく。医師はもちろん最新のAIを使ってあなたの子供を見る。医師は、こうなった原因はわかりませんが、最新の研究でも、これはもう動かず、喋らないことはわかっています、これからリサイクルの手続きを、という。最新のAIでお手上げとなれば仕方がないと、あなたはあきらめる。しかし、と医師は続け、もう500万円頂ければクローンの子供というものが用意でき、云々。よくわからないが、AIを使って要約すると、とにかく、また、あなたの子供は、喋ったり動くようになると言う。へぇ便利な世の中になったものだ。あなたは買ってしまう。そうして、あなたは無事に問題を解決し、また仕事に戻ることができる。あなたはまた動く子供が見れて頭をなでることができ、どうやってつけたかは忘れた名前を呼ぶと反応するのを眺めることができ、家族と職場とSNSに何かをシェアできるので、チェックシートのすべての項目が満たされ、しっかりと満足する。
ここまで読めなかったあなたへの要約:世界のGDPと平均株価は上がり続ける。私たちは幸せになるために生きている。
これで、いいだろう?よーし、win-winのようだな。