いろいろあって大学5年目ですが、先週末の学園祭には元気に参加しました!
今年の学園祭では、好きすぎて京都まで聖地巡礼に行ってきたアニメ、「いなり、こんこん、恋いろは。」のコンちゃんのコスプレをしてみました!
しっぽも生えてるんですが、この写真だと見えないですね~。この格好でお客さんにエルニーニョの説明をしました。あんまりうまく説明出来ませんでしたけど!
たぶん「いなこん」を全話見た皆様でも「こんなキャラ居たっけ…?」みたいな感じかと思われますが、OPで一瞬だけ出てきます。
いなりちゃんといつも一緒にいる子狐の神使・コンちゃんが人間の姿で顕現する時の姿で、漫画ではみんなで一緒に海に行く話のあとの回で登場します。
何度見てもコンちゃんかわいい~!!(フサ フサ)
この話は殆ど他の話のフラグに依存しないし影響もしない、いわゆる「エピソード」なので、10話しかないアニメではカットされたのだろうと思います。漫画8巻の付属BDにはこのエピソードのアニメが入るらしいですよ!買うしか無い!買うしか無い!(回し者)
アニメには登場しないキャラなので(狐の姿なら毎回出てるけど)、当然衣装とかは売ってません。というわけで、人生初のコスプレは衣装から全部自作です!何故人はマイナーなキャラクターのコスプレをしたくなってしまうのか!!
洋裁をするのは小学校以来で、その時は間違えて縫って履けないズボンを作って、そのまま心折れて提出もせずに卒業したような気がします。そんな感じです。あと3年くらい前に女装してニコ生でiPadケース縫った気がしますが、ありゃノーカン。
作る時に考えたことを、断片的にメモっておこうと思います。
もくじ
服の構成要素は既成品改造レベル
コンちゃん(人型)の可愛さに気づいて現在パソコンの背景にしている画像がこちらです。
この画像をよく見ると、全体の衣装はファンタジーな感じでとてもかわいい1のですが、個々の要素は既存の服をすこし変えたものであることが分かります。
- マントとフードは、レインポンチョのマントの形を変えたりフードに耳生やしたりすればいけそう
- 上着は、和服から袖を取ったもの。帯は普通に帯。
- ズボンは普通の半ズボンの上の部分を袴みたいにすればそれっぽくなりそう。
この時点で、既存の洋裁の型紙を改造すれば、無理をせず十分それらしい衣装が作れそうだと分かります。
あとさらに洋裁初心者には大変うれしいと思ったポイントが
- とりあえず赤い布と白い布さえあれば作れる
というところです。たくさん材料があると混乱してミスをしてしまいそうなので、とりあえず白い布と赤い布を大量に買っておけばあとは形をどうしてどう縫うかの問題に落とし込めるのは大変好都合に見えました。
ミシンは適当で良かったっぽい
ミシンすら持ってなかったので、適当に買いました。
ミシンもたくさん種類が出ていてどれ買えばいいの~!?という感じだったのですが、ふなっしーのコスプレをしている超上級者の友人に「3万くらいのコンピュータミシンならどれでもOKじゃない?」みたいなアドバイスをしてもらったので、適当に安いのを選びました。実際使ってみて過不足なかったので、大丈夫だったっぽい。
フットペダルはやっぱり便利ですね。あと最近の機種はみんなそうなのかもしれませんが、この機種は糸通しがミシン本体に付いてて、糸を針に通すのがめっちゃ楽でした!
ちなみにこのミシンが来たのは木曜日で、学園祭は土曜日からだったので非常にタイトなスケジュールでした。もっと計画的になろう(◞‸◟ )
既成品の型紙を集める
大学近く(といっても徒歩20分)にユザワヤが最近できたので、型紙含め材料全部買ってきました。
麻の入った朱色の布がたまたまあったのがすごいラッキーでした。結構余ったので、巫女装束とか作っても良いかな~?
制作
しっぽ⇨袋を作ってフェイクファーをはりつける
しっぽに関しては、四角い袋を適当にぬって先端を丸くしたあと、フェイクファーの帯をボンドで貼り付けまくりました。
それっぽくなったものの、ボンドが固まっているので、触ると硬くなってしまってモフれないのが難点です。布状になってるフェイクファーがあれば、直接それを袋にすることも可能だったかも…。
マント⇨ほぼそのままだけど裏地大変
マントは今回の衣装にいらなさそうなディテールを適当に削りつつ、マントの形を型紙レベルで書き換えただけです。一番大変だったのは赤い裏地を付ける所で、そのために赤い布と白い布の両方で同じ型紙をカットして縫い合わせないといけないので、作業が普通に作る時の倍以上になります。
装飾とかは全部ボンドで貼り付けました。ボンド便利!!上の写真だと頭にちゃんと葉っぱがついてますが、この葉っぱはリアル葉っぱです(つくりものの葉っぱを買い忘れた)
ズボン⇨袴風にするためにサイドをカットする
袴は昔、高校(ほとんど行ってない)で剣道の授業があって着たことがあったので、それを思い出して、適当に腰のところをカットして、ゴムじゃなくて帯で腰を縛るようにしています。本当の袴はさらに前のほうは5本のひだが付いていたりするのですが、コンちゃんの衣装はそうではなさそう。
結局上着のおはしょりで隠れるのであまり意味はありませんが、しっぽがズボンに固定されていて重いので、それをしっかり持ち上げるのにはちょうど良かったです。
足が出てくるところ(ボタンがついてるところ)がすこしくびれているのがとても可愛いので、再現しようと先の方だけ細くなるように、足先につれて太くなっていた所を途中から細くなるように型紙を改造したのですが、あまりそれっぽい感じにはなってくれませんでした…。
上着⇨おはしょりを作るために長くした
上着は二部ゆかたの上の部分だけ利用することで制作しました。袖も付けていません。
この二部ゆかたの型紙では、「おはしょり」は浴衣が上下に分かれていることで表現されているのですが、今回は普通に「おはしょり」を作りたかったので、上着の型紙を30cmくらい延長して、長めにしました。
「縫う」より「切る」方が大事
今回やってみて感じたのは、ミシンを使うからついつい「縫う」のが大事なように思ってしまうけど、それよりもちゃんと綺麗に型紙を布に移して、綺麗にカットするのが大事だったということです。華々しさがない作業なのでついつい手を抜きたくなってしまうのですが、ここで手を抜くと後の作業全てに響きます。
小学生の時の私はまち針とかもめんどくさくて殆ど使わなかったような記憶があるのですが、これもちゃんとまち針さして布を固定するのは非常に大事でした。
反省点
反省点もいくつか有ります。
- 子供用のレインポンチョの型紙を使ったせいで、頭とマントの接合部が首より短くなって着れなくなってしまいました。
無理やり布でつぎたしましたが、正直不格好。 - 浴衣の構造を理解せず作っていたので、襟の縫い代が外に出ています。まさか、襟が胸のところまで続いてるなんて知らなかったんだもん!
- ズボンは長すぎたと思います。足が出てくるところのくびれもとてもかわいいと思うのですが、ここがうまく再現できなかったのは残念です。
あと中の上着に袖が全くありませんが、本当はあります。
コミケもこのコスプレしようと思ってますが、その時までに改善できるのか…!?
あと、ちさちゃん(1/6人形)と同じ格好をしてみるのが夢(?)なので、1/6サイズとかで作ってみてもいいかも!
とりあえずTwitterで「作ってみようかな」とつぶやいてみる効果
コンちゃんの衣装割りとシンプルだしコスプレ衣装の作成とかチャレンジしてみようかな… pic.twitter.com/yJLRti6uud
— ψ(プサイ) (@tikal) April 25, 2014
今まで、「作る」って周りに宣言しちゃうと作った気になるからあんまり言わないようにしてたのですが、今回はこの一言で「ぜったい作るぞ~」みたいな気分になってきたので、「作ろうかな」という思いつきを具体的な言葉にしてつぶやきまくってみるのは結構有用かもな~と思いました。あとは一日24時間の制約と肉体的疲労にどう打ち勝つか…(◞‸◟ )
誰も知らないキャラのコスプレってどういう行為なんだ
コスプレって、例えば初音ミクとか有名なキャラの格好をして「あっ初音ミクだ!似てる!」って思ってもらう一種の相互的なコミュニケーションだと思うんですけど、コンちゃんはほとんど誰も知らないので(とはいえ聞かれたので説明したら2人くらい分かってもらえた)、コミュニケーションが成立してない気がするんですけど、
私が満足してるのでそれでいいとおもいます(小学生並の感想)
- 特にマントの裏地が赤いのがほんとーにかわいーとおもいます! [↩]