ChromeでSVGを背景にすると遅い

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ブログのタイトルに合わせて、月と夕焼けをイメージしたテーマを自作してブログの模様替えをしてみました。

ソースコードはgithubで公開中です:

ledyba/wp-lunar-theme: theme of 7io.org

作り方は割と簡単で、次のファイルを作り…

ファイル名用途
function.phpテーマの各テンプレートから参照できる関数
初期化、サイドバーの定義など
index.phpトップページの表示
page.php固定ページの表示
single.php各ブログ記事の表示
archive.phpアーカイブ(月別、カテゴリ別)の表示

さらに、これらから参照されるサブテンプレート用のphpファイルと、CSSを用意すれば完成です。

公式のWikiにあるドキュメントもよくまとまってます。詳細は公式をチェックだ(書くのがめんどくさくなった)。

SVGの背景が遅い、どうしようもなく遅い

問題はここからです。今回のテーマ作成のサブテーマとして「ラスター画像(SVG)しかテーマには使わない」という縛りをなんとなく課してみまして、背景もSVGで用意しました。左に見える月の画像もSVGです。

Firefoxから見ると何の問題もないのですが、Chromeから表示するとどうしようもなく遅い事に気が付きました。Ryzen Threadripperを使ってAMDのDiscrete GPUを使っても、フレームレートが落ちてるのが目で分かるぐらいに遅い。

計測してみると、1フレームを描画するのに100ms弱掛かっってました。これはいけない…。

しかもiPhoneでは背景が表示されすらしない。どうしようもねぇ〜。

mac OSのSafariだと見えるんですけどね、中身違うのかな

CSSで同じことをするとなぜか爆速になる

うーんどうしたもんか、と思って。CSSのlinear-gradient書き換えてみました

とはいえ、

メモ: CSS グラデーションにおける色経由点の描画は、 SVG グラデーションと同じ規則に従います。

linear-gradient() – CSS: カスケーディングスタイルシート | MDN

だそうなので、SVGと一緒ならやっぱ遅いんじゃないかなぁ、と思いながらダメ元で。

しかし…どういう事でしょう、Paintingに掛かる時間が70倍近く速くなり、ほぼ60FPSを達成できるようになったのです…(!?)

iPhoneからも背景がきちんと見れるようになりました:

スマホ、画面ちいさくね?マジでみんなこれ毎日使ってんの?

SVGにはまだChrome/WebKitには早すぎるのかもしれない

たぶんですけど、SVGを背景に設定すると毎フレームSVGからbitmapにラスタライズするんでしょうね。他にもWebKitはSVGは遅いと6年前に言ってる人はいて、とくに改善されないまま現在に至ってるようです。

…はぁ。EdgeもChromiumに乗り換えてしまったし、ラスター画像大好きおじさんには苦しい時代が続くかもしれません。

Firefox頑張ってくれ〜〜〜〜〜このブログはFirefoxとフォクすけくんを応援してます!一番好きなブラウザです(やけくそ)!


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