ffmpegで静止画(pngとか)から動画を作る方法といえば、連番画像を使う方法が有名です:
ffmpeg -framerate 10 -i %03d.png -vf scale=784x1024 -vcodec libx264 -pix_fmt yuv420p -r 30 out.mp4
これを使うとすべての画像が同じ間隔で表示されてしまいます。上でいうと、000.pngも001.pngも002.pngも、全部0.1秒ずつ表示されます。
大半の場合はこれで困らないのですが、自作でアニメを作ったりしていると困ることがあります。たとえば、今回こんな感じの動画を友達と作りました:
このアニメは、最初のコマだけ1秒、最後のコマだけ3秒、他のコマは0.25秒表示されています。
こういうコマごとに表示時間が異なる動画を作るにはどうすればいいか、あんまり情報がなかったので備忘録的にメモって起きます。
1.jpegから5.jpegを使って上の動画を作るという設定で説明します。
githubリポジトリにデータ付きでアップロードしておいたので、よろしければそちらも参考にしてください。
タイミング情報を纏めたファイルを作る
file '1.jpeg' duration 1 file '2.jpeg' duration 0.25 file '3.jpeg' duration 0.25 file '4.jpeg' duration 0.25 file '5.jpeg' duration 3 file '5.jpeg'
こんな感じのファイルをinput.txtみたいなファイル名で作成します。5.jpegを3秒間表示するために、最後にもう一度5.jpegを書いてる点はちょっと注意です(これを書かないと5.jpegが1フレームしか表示されません)。
適切にコマンドを実行する
ffmpeg -f concat -i input.txt -vf "scale=-1:1024" -vcodec libx264 -pix_fmt yuv420p -r 30 out.mp4
いくつか解説です:
- -f concat を忘れないでください
- scale=-1:1024を使うと縦1024ピクセルにした上で横幅はアスペクト比に応じて自動で決定してくれます。
- -r 30は出力動画のフレームレートです。