講談社
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やや飛躍はあるが
マーケティング関係者は必読の書
「面白い見方」をしていると思う
あまり心を打つものがないというか、、、
様々なサブカル系理論の元
二ヶ月くらいかけてチマチマ読みました。なかなか面白かったです。この手の話はやはり哲学畑の人の書いた本が面白い。
ちょっと出てくる作品が古いですね。出版が2001年なのでしょうがないのですが…。オリジナルとコピーの区別が消滅し、二次創作が栄えるという話があって、エヴァンゲリオンの製作会社がパロディ的な作品を幾つも出している†1事に言及しているのですが、これ今だったら間違いなく「魔法少女リリカルなのは」だと思うんですよ。
エヴァのパロディ的作品も確かに「オリジナルとコピーの区別が消滅」しているとは思うのですが、「魔法少女リリカルなのは」はもはや原作の「とらハ」と肩を並べるどころか、原作より人気があります。また、「リリカルおもちゃ箱」、アニメ第一期、第二期、第三期で雰囲気がほぼ代わり、「オリジナル」という概念すらも存在していない気がします。
あとはデータベース消費、つまりは萌え要素を組み合わせて無数のキャラを作って消費しているという話も出てきて、実例として「デ・ジ・キャラット」が出てくるのですが、これは今だとやはり「初音ミク」な気がします。特に物語も設定も無い、絵と声しか無いのにここまで消費活動が盛んなのは、やはりバックにお約束というか、萌え要素やシチュエーションのデータベースがあるからではないかと。
後半で出てきた「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」がとっても気になります。すごく面白そう。エロゲーだけど。どうせなら完全ノーカットのPC-98版がやりたいな~。
第二冊目の「ゲーム的リアリズムの誕生」も買いました。またちまちま読んでみようと思います。「ひぐらしのなく頃に」も言及しているらしいので、ちょっと期待。
- †1: 近くのゲーセンで魔女っ子コスのフィギュア見つけた。ちょっと欲しかったけど、14歳という年齢を理由に自粛しました。(ぇ