学校は、次のような仮定に基づいてつくられている。
第一は、人生の何事にも秘訣があるということ、
第二は、人生の質はその秘訣を知っているかどうかによって決まるということ、
第三は、その秘訣とは秩序のある過程を連続的にたどることによってのみ知りうるということ、
第四は、教師だけが適切にこれらの秘訣を明かすことができる、という仮定である。
学校化された精神をもつ人は、世界を分類されたパッケージからなるピラミッドとみなし、ふさわしい価格札を持った人のみがそれに近づけると考える。
(脱学校の社会 / イヴァン・イリイチ 著 / 東洋・小澤周三 訳)