ハッピーライフ (feat. nicamoq)

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たまには曲の話をしようと思います。

曲調やジャケットはいわゆる原宿系?なかわいらしい感じ。
タイトルは「ハッピーライフ」。それに相応しく?クラブハウスで皆でノリノリになれそうな、アッパーなテンポの曲です。

しかしながらそんな表層に騙されるなかれ。

歌詞は
どうしようもなくダウナーで、
どうしようもなく絶望的で、
そして…どうしようもなく現実的なのだ!!!

今日は何曜だろう

幸せも残りわずかだ
明日も朝から 隣町へと 余生を売りにいこう

いまさら いまさら 後戻りなんて無理だね
ことさら ことさら 難しいわけないんだけど

でもそれがまたかわいらしい歌手の声やアッパーな曲調と奇妙にマッチしてていい感じなんです。音楽って面白いですね。

二番になるとさらに統合失調症の隣人(!)が出てくるのですが…

お隣が また騒いでる
アルミホイルを 壁いっぱいに 輝かせてるのさ

ぼくの鳴らす電子音が 悪い電波を発してるよと
ドアを蹴り続けてる

この後、1番にはなかった、隣人がドアを蹴る様子を模した「コン!コン!」という音が執拗に覆い被さるように鳴り始めるところで変な笑いがでてしまいました。この歌詞の気が狂いそうな雰囲気を、こう表現してきたか!


作曲と作詞と編曲が分かれていることも多いですが、すべてを同じ人間がやると、こんな表現もあんな表現もできるんだ!と感心した一曲です。


そういえば。曲を作るようになってから、よく言われているような「歌詞は自分の気持ちの代弁」なんかじゃなくて、明確に鑑賞対象になった気がします。今回のブログのように。